産官学連携、ALL富士で開発するほうじ茶シロップの販路開拓支援

支援概要
「合資会社 名花堂」は、富士本町にある地域に愛されるレストランとして、飲食事業を営んでいます。新たな切り口から茶業界を盛り上げるため、令和3年6月に富士市が「富士市ほうじ茶宣言」を行い、全国自治体では初めてとなる、自治体を挙げてほうじ茶のブランド化に取り組む中で、地域に根差したレストランとして「富士市のほうじ茶を活用した地域活性化を行いたい」という想いから、ほうじ茶シロップの商品開発が始まりました。
商品の開発段階では、原材料調達、製造、パッケージ、デザイン、学術評価等を産官学ALL富士の体制で作り上げることにこだわりました。また、製造工程においては、茶葉を粉末状にするのではなく、細かく粉砕し高い密度で抽出することによって、濃厚なほうじ茶本来の味と香りを引き出すことにこだわりました。現在、当商品は富士ブランド(*)に登録されています。
Beパレットふじでは、名花堂の『ほうじ茶香るまち富士市の地域事業者で作るほうじ茶シロップ』をコンセプトに、富士市の魅力をふんだんに詰め込んだほうじ茶シロップの商品コンセプトの立案や提案資料整理、 メディアでのPR、地域事業者とのマッチングを通じて、販路開拓支援を実施しました。
* :富士商工会議所において、富士市で生産される工業製品・農林水産品や特徴あるサービスなどを『富士ブランド』として位置付け、全国に発信することで地域振興と産業の活性化を目指している。
名花堂の強み
- 地域に根差した歴史あるレストランとしての認知度
- レストランシェフとしての商品開発力と技術力
- 茶葉の生産技術を持つ生産者や、製造加工技術をもつ地域事業者等との深いつながり
抱えていた課題
- 顧客ターゲットの深堀りや競合商品との差別化を検討し、商品の魅力をどのようにPRして認知を広めていくかを検討していく必要がありました。
- ほうじ茶シロップの活用方法を広く提案し、消費者向け・事業者向け双方の販路を開拓していく必要がありました。
Beパレットふじによる支援
ALL富士による産官学連携を打ち出す商品コンセプトの立案
- 静岡産業大学 熊王教授の支援を受け、シロップの味覚について官能評価したうえで、商品のキャッチコピーや、ほうじ茶ラテを作る際のシロップとの最適比率などについて整理を行い、学術機関との連携を推進。
- 原材料、製造加工、学術評価、パッケージなどすべてを富士の事業者で開発する産官学連携のコンセプト立案を支援し、商品の魅力向上や競合商品との差別化をする戦略を推進。

出所:https://www.ssu.ac.jp/topics2/20240712_2/
提案資料の整理
- 「ほうじ茶香るまち、富士市の地域事業者で作るシロップ」をコンセプトに、ほうじ茶シロップの活用事例や商品の魅力等を整理し、toB向けの提案資料作成を支援。

販路開拓・マッチング
- 商品発表会の企画を整理し、複数のメディアとの接点づくりを後押し。
- 商品コンセプトに共感いただける事業者や自治体担当者をつなぎ、新富士駅構内の商品展開やキッチンカーでのメニュー採用、富士市第一小学校給食での採用等、ほうじ茶シロップの活用範囲の拡大を支援。
- 販売開始から半年で、約1,000本程度の販売を達成


今後の展開
- ほうじ茶シロップのふるさと納税返礼品登録等を含めたさらなる販路開拓
- 地域事業者とコラボレートした、ほうじ茶ジェラートやほうじ茶リキュールの開発
事業者の声
Beパレットふじの皆様、担当コーディネーター酒井さんのご協力により自社製品の開発、販売、販路拡大を支えて頂きとても助かりました。これからも継続してご支援を賜り、新しい商品に向け相談をさせて頂きたいと思います。
事業者情報
合資会社 名花堂
事業内容 | 昭和10年創業の老舗レストラン |
所在地 | 富士市本町9-18 |
電話 | 0545-64-2552 |
インスタグラム | https://www.instagram.com/fuji_meikadou/ |
ラジオエフの「カラー・オブ・サクセス」で放送されたインタビュー内容(相談者の声)は、こちらをご覧ください。
https://be-palette-fuji.com/case/2740/