お客様の好みと個性を生かした髪色で日常を彩る美容室
- 「similar things(ミラーシングス)」の井出さんは、美容師として20年の経験をもとに、令和7年2月に美容室を独立オープンしました。
- Beパレットふじでは、独立に伴う開業支援として、融資獲得に向けた事業計画書の作成支援や、開業後における集客支援(SNS情報発信、集客導線の整備、口コミ戦略等)、その他予約管理や名刺作成等のアドバイスを行いました。
ラジオ発言者:井出 美鈴さん
ラジオエフの「カラー・オブ・サクセス」で放送された、Beパレットふじ相談者のインタビュー内容をまとめています。
(放送日時:令和7年8月26日(火)12:30~13:00)
(井)井出 美鈴さん
(ナ)ラジオナビゲーター
独立開業した美容室はコンテナハウス
(ナ)今日のお客様は富士市国久保、美容室similar thingsから井出美鈴さんにお越しいただきました。
令和7年2月にオープンされて、半年過ぎていかがですか?
(井)お陰様で最初はバタバタしてましたが やっと落ち着いてきた感じです。
(ナ)ご自宅の庭にコンテナハウスを建てて、お一人でやってらっしゃるんですよね。
(井)時間と金額がかからない形で出来るように、庭の片隅でコンテナを使う方法に決めました。
店内にトイレを設置する分、セット面やシャンプーブースが狭くなるのですが、それに対応出来るタイプの椅子を選びました。
美容室を営業するにあたり最低限の広さですが、店内・店外色々アレンジして楽しくやっています。
(ナ)同じ椅子に座った状態で、シャンプー台が来てくれるみたいな?
(井)360度回れるような多機能椅子で、椅子をぐるっと回して、シャンプー台をお客様のところへ持ってきて、リクライニングして寝てる状態にできます。
お客様は移動することなく、わたしもシャンプーが楽に出来ています。
(ナ)お客様も楽ですし。井出さんも楽なんですね。美容師さんは職業病、身体に負担があるって聞きますもんね。
(井)自分の身体をいたわらないといけない年代でもありますし、このスタイルはお客様も楽だと言ってもらってます。
(ナ)ご自身で内装や店内の仕組みもお考えになったんですね。内装の色味のイメージとかはどんな希望をされたんですか?
(井)美容室というと、白やグレーとか綺麗な色のお店が多いと思うんですけど、私自身が鉄っぽい、工場っぽい、無骨な感じが好きなんです。
なので、可愛らしいのではなく、濃いグレーでシックにしました。
(ナ)今日のお召し物も、黒基調で、マントのような個性的なシャツを着てらっしゃいますよね。
(井)ちょっと変わってるものを選んでるわけではないんですけど、惚れてしまったものは目が行っちゃうんですよね。


お客様の好みや個性を取り入れたカラーが人気
(ナ)お一人で開業なさろうと考えて、コンテナハウスや椅子もご自身で探して、内装も考えて、手続きなどもあったと思うんですけど、そこもお一人でされたんでしょうか。
(井)保健所への手続きもあるのですが、そういったことが苦手で、Beパレットふじに相談して大変お世話になりました。
インスタグラムでの情報発信のやり方を教えてもらいました。
(ナ)お店のインスタグラムもご自身でやってらっしゃるんですね。
お客様のカラーがとてもカラフルですね。こういうカラーが井出さんとしてはお得意なんですか。
(井)私が好きな色を押し付けているわけではないですけど、お客様とキャッキャしながら、「今日はどうする?」という会話をしていると、結果的にカラフルになっていますね。
結局は私にお任せいただくことが多いのですが、お客様の気分はすごく大事にして、楽しい毎日を送れるようなヘアスタイルになれるようにと思っています。髪の毛の色が似合わない色とか嫌いな色だったら、外を歩きたくないですもんね。
(ナ)分かります。髪が伸びてくると、朝に鏡を見るのが憂鬱になっちゃいますね。
(井)デザインカラーになりますので お客様の気分を大切に、カラーが欲しい場所とカラーを私が最終的にお任せでやらせていただいています。
(ナ)お客様との信頼関係がちゃんと出来上がってるから「お任せ」っていう一言が出てくるんですね。
初めての方の場合、どうやってそのイメージを共有するでしょうか。コツみたいなところとかあるんですか?
(井)美容師の方は、経験からお客様のタイプっていうのを見れるんだと思うんです。
お客様の洋服とか、お客様がこういう仕事をしていてとか、好きなものの話を最初はしてるじゃないですか。その話から「こういうのが好きだな」って絞っていって、「じゃあこうしましょうか」という流れですね。
でもやっぱり、新しく行ったところって緊張しますよね。美容師にどう説明したら良いか分かんないと思うんですけど、疑問でも何でもから伝えていただけると嬉しいなって思います。
(ナ)美容師さんってお話上手で、色々引き出してくださる方が多いなって思ってるんですけど、お客様は気持ちよくなるし、美容師さんとしては情報収集の手段でもあるわけですね。
じゃあ積極的に自分のことを伝えた方がわかってもらえるということですか。
(井)そうですね、たくさん話していただいたほうが、とても助かります。
(ナ)お客様一人一人を観察して、分かろうとしてくださって、それを髪色や髪型にちゃんと反映させてくれるっていう気持ちってありがたいなって思いますね。
今は、自分が好きなアイドルやアーティスト、推しのメンバーカラーを、ファンの方が身につけたり買ったり使ったりっていうのをいろんなところで聞きますが、髪色にも取り入れるんですね。
メンバーカラーって、大抵赤・青・黄色とかで、髪色で多い黒・茶色のメンバーカラーは少ないですよね。白もあるんですか?
(井)白はさすがにやめようってことになった時もあります。その時はグレーになりました。
推しの色が自分の髪として身についていると楽しいんじゃないでしょうか。
(ナ)髪全体とは言わず、インナーで入れたり、色の入れ方もバリエーションありますもんね。
(井)例えば髪の内側だけ、メッシュで一部、前髪の中とか、欲しいところに欲しい色を入れたりします。
東京に好きな美容師さんがいるんですけど、黄・青・黒の三色ラインが入って、本当に鳥みたいにきれいなデザインをされる方もいます。
(ナ)井出さんとしては、髪の色で遊ぶというか、お客様の好みや個性を取り入れるところが、similar thingsさんの強みや特徴ということでしょうか?
(井)もちろんベーシックなカット・カラーも行いますが、自然とそういう風に楽しむ方も増えました。


店名「similar things」に込めた想い
(ナ)美容室の名前は、「similar things」と書いて「ミラーシングス」っていう風に読むんですね。この名前になさった理由は何でしょう?
(井)「similar things」を「ミラーシングス」と読む形にしたのは音の響きで決めました
「similar things」は「似た物同士」という意味です。生き方・想いがステキな方が集まって来ていて、より楽しく似た物同士の集まりにしたいからです。
(ナ)まさに店名通りの個性になってきている感じがしますね。
お一人でカットからシャンプーまでやって大変だろうなと思っていましたけど、お話を聞いているとマイペースに、やりやすさがあるんですね。
(井)似たもの同士が集まっているお店なので、2時間くらいかかるカット・カラーでも、ずっとお喋りして短く感じられるくらいですね。
お互いに心地よい空間になっていると思いますし、今後も続けるために頑張っていきたいです。
(ナ)私たちもラジオブースに入ってから、ずっと話してますもんね。井出さんの人柄もあるんだろうなと思います。
(井)自分の家庭環境が変わってきた中で、仕事も続けたいし、家族も大事にしたいと思って、独立という形で工夫して美容師を続けてこられました。そういう生き方で、自分のやりたいことをやるという手本になれたらなって思っています。
また、髪型や髪色はその方のイメージを大きく変えてしまう要素の一つで大事な部分だと思っているので、責任重大なんですが、だからこそ頑張れるというか楽しくやれるということもあります。お客様のファッションや心も、トータル的に考えて美容師をやっていきたいと思っています。
(ナ)カラーに関しては「similar things」ていう風に地元で広まっていくと、髪色を変えたいと思っている方の入り口になりやすいんじゃないかなって思います。その方が自由に自分らしくいられるように、背中を押してくれるお店なんだなと思いました。
(井)年相応というのは無くして、私も楽しんでますけど、皆さんも楽しめるようにやりたいですよね。


井出さんにとってのサクセスとは
(井)今自分ができること・やれることをやり続けられることがそうなのかなって思います。
事業者情報
| 事業者名 | similar things(ミラーシングス) |
| 事業内容 | 個性を引き出すカットとカラー、完全個室の美容室 |
| 住所 | 富士市国久保3-6-41 |
| 営業日・時間 | 不定休、9:00~17:00 |
| 電話番号 | 090-4862-5253 |
| インスタグラム | https://www.instagram.com/smilar.things/ |