富士市初 紅茶好きのための紅茶専門店

- 令和7年1月にオープンした「紅茶店367」は、15種類の富士市産和紅茶を取り扱い、紅茶好きの方々により楽しんでいただける場を提供しています。
- Beパレットふじでは、店舗オープンに際し、店主の想いやコンセプト、ターゲットの明確化を行うとともに、創業期に必要となる数値計画の策定、SNSを活用した集客支援、さらに富士市のお茶農家との連携強化をサポートしました。
ラジオ発言者:掛橋つかささん
ラジオエフの「カラー・オブ・サクセス」で放送された、Beパレットふじ相談者のインタビュー内容をまとめています。
(放送日時:令和7年8月12日(火)12:30~13:00)
(掛)掛橋つかささん
(ナ)ラジオナビゲーター
富士市産の和紅茶15種類のこだわり
(ナ)富士市富士見台にあります紅茶店367代表の掛橋つかささんをお迎えしています。
令和7年1月22日にオープンされましたが、インスタグラムを拝見すると、メディアに多く出演されているのですね。
(掛)気が付けば半年経ったというのはちょっとびっくりです。
お店は富士東高等学校の先の住宅街にあるので、よく見つけてくださるなと思っています。
ご近所の方だけでなく、遠方から来ていただいているお客様がいらっしゃって、想像以上に幅広い層の方にお越しいただいていることにも驚いています。
(ナ)紅茶店という風にご紹介しましたけれども、扱っている紅茶にはこだわりがあるんですよね。
(掛)富士市産の和紅茶を15種類取り扱っています。
茶葉の仕立て方を変えると、緑茶・ウーロン茶・紅茶という風に変えられるのですが、富士市内のお茶農家さんの中で、紅茶も作ってますよというところが何件かあります。そちらにお話しを伺いに行ったところ、緑茶の茶葉を紅茶に仕立てたものが何種類かありますし、秋山園さんでは、紅茶のために作られた品種があり、その紅茶を輸出していた時代もあるそうです。
(ナ)掛橋さんご自身も富士市のご出身ということですが、そこまで種類があるのは、今回初めて知ったんですね。
(掛)何年か前から好きで、6~7種類くらいはお茶屋さんに買いに行って飲んでいたんですが、いざ色々調べて話を伺ったら、そんなにあったんですか?とびっくりしました。
せっかくこんなにたくさんあるんだったら、知らない人もきっと多いだろうと思いました。それを飲める場所があったほうが、きっと紅茶好きな方に楽しんでいただけるかなと感じました。

開業のきっかけは「紅茶好きの選択肢を増やしたい」
(ナ)和紅茶の専門店をご自身で始めようと思われたきっかけは?
(掛)私自身は、濃いコーヒーを飲むとめまいがしてしまうので、小さい頃から紅茶を飲んできました。
一方で、市内にはスターバックスやコメダコーヒーなど大手企業のコーヒー屋や、個人店のコーヒー専門店が商店街にあったり、なおかつ豆を自分で買いにいくこともできる場所があったりして、選択肢がものすごい多いコーヒー好きな方が羨ましかったんです。
紅茶を飲む人たちの選択肢は、都会では結構あると思いますが、地方都市になると選択肢が減ってしまい、コーヒー屋さんの片隅に紅茶のメニューがあります、という状態で、選択肢自体が無いと感じていました。
でも、紅茶が好きな人が多いはずなのに、選択肢が少ないのはもったいないとずっと思っていて、紅茶のお店はできないかな?と、数十年待ちましたが、なかなかお店ができなかったので、「自分で始めようか!」と思ったのがきっかけです。
(ナ)いやでも、よく決断されましたね。
(掛) 死ぬ前にやりたいことはとりあえずやっとかなきゃいけない、みたいに思うところがありました。
(ナ)それは、ある日突然思われたんですか?徐々に?
(掛)個人的な話になりますが、私の母が病気で、享年47歳で他界したのですが、あと5年で自分がその年になってしまうので、その前にはやりたいことをとりあえずやっとかないと人間いつ死ぬかわからないっていう気持ちがありました。
(ナ) お母様が残してくださった教訓といいますか。
(掛) とりあえず大きい借金をこさえないようにしようと思いながらも、やれることはとりあえず今のうちにやっといた方が良いよなというのと、あと誰もやってないうちにやっといた方が良いなというのもありました。
あとは、お店の物件との出会いもあるのかもしれないです。自分のやりたい方向性と関係するけれども、お店と合わななければ、開店することはできません。合致するお店が見つからなかったら開店はもっと後になってたかもなと思います。
(ナ)やっぱり出会いというかタイミングなんですね。

インスタグラムで集客に成功
(ナ)物件を探しながら、紅茶も開拓されたんですね。
(掛)そうです。最初は富士市産で6~7種類にして、他の産地から仕入れたほうが良いのかなと思っていました。
無料で相談できるBeパレットふじに相談をさせてもらったところ、アドバイスしていただいたのが、「せっかくだったら扱える数が多ければ多いほど、選ぶ楽しみがあるんじゃないか?」と言ってもらって、富士市内のお茶屋に挨拶しながら集めていったら、無事15種類になりました。
(ナ) 当初想定していた倍ぐらいになったわけですね。
Beパレットふじからは、いろんなアドバイスがあったんですか?
(掛)お店を一人で始めるにしても、前職が畑違いの事務職だったものですから、無茶苦茶なことをしているなと自分でも自覚はあったんですけれど、友人から「創業支援相談ができるところがあるんだったら行っておいたほうが良いよ」と言われて、調べたらBeパレットふじを知りました。
(ナ)メニューに関するアドバイスや、お茶屋さんのこと、その他にはどんなことに関してアドバイスがありましたか?
(掛)私の中で一番大きかったのがSNSの取り扱いなんです。
私は、お店を始めるまでインスタグラムをやったことがなくて、「インスタグラムってそんなに流行ってるのか?」というのも分からないくらいだったんですね。
一方で、自分が方向音痴なので Googleマップで、お店へのルートや駐車場の有無などは調べるので どちらかというとGoogleマップへの登録の方が大事なのかなって思ってたんです。
だけど、Beパレットふじで教えてもらってたのが、「飲食店を探す時には、インスタグラムを利用する人が圧倒的に多いから、自分でホームページを作るよりもインスタグラムの方に力を入れた方が、集客に直結するし、見てもらう確率も格段に上がるよ」ってアドバイスしてもらいました。そんなに違うのかなと思いながら、お店オープン前の工事中からインスタグラムを始めたところ、反響が大きくてびっくりしています。
(ナ)紅茶店367さんのインスタグラムを見ていますけれど、商品の写真も綺麗に撮れてますね。
(掛)写真に力を入れると見てもらう率が上がるから、ちゃんと編集とかやっとくのが良いよ、なんていうのも教えていただいたんです。
(ナ)そういうこともサポートしてもらえるんですね。
(掛)特に飲食店だったからっていうのもあるかもしれないです。
インスタグラムでお店を探して集めておいて、いつか行こうみたいな方が多いみたいです。
来店されたお客様の中でも、「インスタグラムで見てきました。」とお声掛けいただくことがすごく多くて、「そんなにインスタグラムを見ていただいてるんですか?」とびっくりしています。
(ナ)お店の場所が住宅地の中で、飲食店が並んでる中にあるというわけでないので、余計にですね。
(掛)はい、私のお店を目指して来てくださる方が、インスタグラムを通して来てくださるっていうのが多いです。
(ナ)Beパレットふじのアドバイスが大きく活きているということなんですね。
店名に込めた思い
(ナ)紅茶店367という名前の由来は何ですか?
(掛)「午後の紅茶」という商品が、紅茶のことを一躍有名にしたと思っています。
3時のおやつの時に一緒に飲んでリラックスするイメージが強いと思います。
でも、紅茶好きからしたら、朝も仕事中も、ランチの時も飲みたい、いつでも紅茶の時間にしたいという思いを英語で表現すると、「It’s Always Tea Time」となり、それぞれの単語の文字数が「3」「6」「7」であるところから、店名をつけました。
(ナ)「It’s」が3、「Always」が6、「Tea Time」が7ということですね。
(掛)1年365日で、+2は何かあるのかな?とおっしゃっていただくんですが、お店のロゴ看板に、ひっそりこっそり「It’s Always Tea Time」って文字が入ってるんです。
(ナ)なるほど、かわいらしい素敵な店名ですね。

紅茶とともに楽しめるメニューも人気の1つ
(ナ)いつでもティータイムを楽しめる紅茶店367さんですが、紅茶の入れ方にこだわりがあるんでしょうか?
(掛)コーヒーだと、手順があって、機材が必要でというイメージもあると思いますが、紅茶は手順も少ないですし、基本のものを持っていれば美味しく飲めます。
具体的には、沸かしたてのお湯で、リーフやティーバッグを入れて2~3分待つ、それだけです。
紅茶をあまり飲んだことはないけど挑戦したいって人でも、始めやすいと思います。
(ナ)お家でも楽しみやすいですし、お店に行くと15種類の富士市産の和紅茶がいただけるということですね。
お店に行ってお好みの味やレパートリーに出会えるんですね。
(掛)ぐい飲みサイズの、飲み比べセットも用意しています。15種類の中からお好きな紅茶を3種類選んで、その場で飲み比べができます。
香りがないシンプルなものから、香りがほんのりついているものなど、茶葉によって少しずつ違いがあります。香りがついているのは、フレーバーティーみたく外から香りを足したものではなく、茶葉自体にほんのりと香りがあるので、本当にやさしい香りなんです。
香りがこれくらいやさしいものだったら美味しく飲めるなとか、説明文を読むだけではなく飲むことで、自分の好みが新たに発見できたりします。
(ナ)そうなんですね。香りがないっていうこともあるんですか?
(掛)紅藤(べにふじ)という種類は柑橘系とかレモンとかハーブの香りが、飲んだ後に鼻に抜ける香りです。元々緑茶の茶葉の「やぶきた」を和紅茶に仕立てたものは、シンプルな紅茶の香りはするんですけど、それの味わいみたいな感じで、飲むと遠くに緑茶を感じるのでちょっと面白いです。
(ナ) 面白そう!飲んでみたいですね。
それを感じられるのって子どもの頃から生活の中に緑茶がある日本人ならではというか、富士市や富士宮の皆さんならではっていうのもあるんでしょうね。
その他にも、スイーツやホットサンドなどのフードメニューや、夏はかき氷もお売りになってたりするんですね。
(掛)私が一人でせっせとやっているのでそんなにたくさんの種類ではないんですけど、基本メニューとして、キャロットケーキやベイクドチーズケーキ、仕入れてる和紅茶を使ってロイヤルミルクティー、スコーンを作っています。月に1種類程度で、季節のフルーツを使った期間限定メニューを用意しています。
(ナ)かき氷はどんなものなんですか?
(掛)桃をコンポートにして、ホイップクリームをトッピングし、和紅茶と砂糖を溶かした特製の和紅茶シロップをかけています。
(ナ)桃と和紅茶、合いそうですね。
(掛)極力渋味がない種類を使っているので、ありがたいことにご好評いただいています。



掛橋さんにとってサクセスとは?
(掛)富士市産の和紅茶をたくさんの人に広く知ってもらい、他のお店でも採用されて、紅茶が好きな人の選択肢が増えてくれることです。
「こんなにたくさん和紅茶の種類があるのを知らなかった!」と言ってもらうことがありますので、せっかくそんなにたくさん種類があるんだったら、富士市で加工してすぐ持ってきて新鮮なものを飲めるってものすごい贅沢だよなと思っています。
事業者情報
事業者名 | 紅茶店367 |
事業内容 | 15種類の紅茶飲み比べができる紅茶専門店 |
営業時間 | 11時30分~17時 |
TEL | 070-9085-2496 |
https://www.instagram.com/tearoom_367?igsh=MXhreW90Mnp3c2ZmZg== |