訪問看護ステーションの開業に伴う融資や事業計画策定支援
長年の夢であった訪問看護ステーションの開業に向けて、事業計画の策定やブラッシュアップ、金融機関での融資、開業までをBeパレットふじで伴走支援。
事業者名:株式会社 彩葉(いろは)
ラジオ発言者:小澤梨絵さん
※ラジオエフの「カラー・オブ・サクセス」で放送された、Beパレットふじ相談者のインタビュー内容をまとめています。
(放送日時:令和6年10月8日(火)12:30~13:00)
訪問看護ステーションとはどういった仕事内容でしょうか?
- 訪問看護は看護師がお宅に訪問をして、その方の病気や障害に応じた看護を行い、健康状態の悪化防止や回復に向けてのお手伝いをします。また、利用者様の主治医の指示を受けて、病院と同じような医療処置も行い、自宅で最期を迎えたいという希望者に沿った看護も行います。病気に対する不安や相談、処置など医療的な面でのサポートをご自宅で受けることができるサービスとなります。
- 病棟に一つずつあるナースステーションが街の中にある「街のナースステーション」というイメージです。呼吸器や酸素の使い方など不安がある方は、かかりつけ医から訪問看護の指示を出していただくと、私たちが訪問看護を行うことができます。24時間対応しますので、不安事や様態の急変時には電話で相談していただいたり、様子によっては訪問したりもできます。
- 最初に私たちに連絡していただいた場合は、医師への相談やその後の流れをご説明します。
訪問看護のニーズは増えているのでしょうか?
- 赤ちゃんから高齢者まで年齢問わず、ニーズは増えています。入院までには至らないけれども、見守りや医療措置、医療者の専門的な助言が欲しいよという方も多いです。
- 最初は定期的に週1~2回訪問し、状態に合わせて徐々に回数を増やしたりしていきます。緊急の時は訪問も24時間行っています。24時間対応してもらえるということは、利用者様にとって心強いと思っています。
- また、できる範囲ではありますが、動けなくならないように、トイレに行けるようになど日常生活が困らないようにリハビリサポートもしています。
会社を立ち上げた思い
- 大学生の時に、実際に現場で学ぶ看護実習の中で、「在宅看護実習」を経験した際に、「将来自分は訪問看護をやりたい」と思いました。しかし、新卒後、5年の実務経験ないと訪問看護はできなかったため、病院で勤務をする中で知識や技術を身に着けました。その後、「やっぱり訪問看護をやってみたい」と思い、病院の中にある訪問看護部門に異動しました。3年間の訪問看護を経験し、自分で会社を立ち上げて訪問看護をやりたいと思ったので開業しました。
- 病院では治療が目的で、業務という意識が強くなってしまうと思いました。その時々で何に困っているか・必要かを考え、心の支えになる「寄り添える看護」とは在宅であり、それが自分の中の「看護感」だと思っています。
在宅ならではの良さとは?
- 病院では利用者様が「聞きたいことがあるけれど、看護師さんが忙しそうだな」と思い遠慮して聞けない方も多いと思います。だけど、私たちが訪問している時間は、雑談の中で不安なことや日頃のストレスといったちょっとしたことも聞ける、利用者様だけでなくご家族とも話すことでアドバイスもできるので、安心した生活を送っていただけるのではないかと思います。
開業に至るまでの周りのサポート
- スタッフ2名が助けてくださり、本当に自分の中では支えになっています。当社の周知・利用者の獲得をするために、スタッフには今までやったことがない営業も担ってもらい、3人で盛り上げようということで力になってくれており、本当に感謝しています。まずは居宅事業所や病院に当社を知っていただき、困りごとがあれば何でも相談して頂きたいです。
- また、富士市地域産業支援センターBeパレットふじの及川コーディネーターが、富士商工会議所や富士信用金庫など支援機関と繋いでくださりました。開業に向けての事業計画や書類作成も一人ではやりきれないところをサポートしていただき、本当に助かりました。
訪問看護のこれからの必要性
- 高齢化がどんどん進み、若い人・働く人が減る中で必要性は高まっています。さらに、大好きなお家でやりたいことをして、会いたい人に会って、穏やかに過ごしたいと思い、ご自宅でお見取りされると方も増えてくると思いますが、それを目の当たりにするのはすごく不安なことです。それを助けてあげられるのは医療者の力が必要だと思っています。
- 当社の「彩葉」は、皆さんに彩りのある生活を送ってもらいたいという意味があります。私たちが訪問することで、利用者様からよく「楽しみにしていたよ」「元気になるよ」と言ってもらえます。
大変な仕事の中でのやりがいは?
- 大変ではありますが、24時間ずっと電話が鳴りっぱなしなわけでもないです。
- 私たちは訪問の時に必ず「言葉のお土産」をしてきます。「今日はこういう状態だったね、だから大丈夫だね。」とか、「お薬飲めてなかったから飲もうね。」とか、一言置いてくると、次に訪問が来るまでに1週間過ごせたということが多く、利用者様やご家族が安心感を得てくださるのが楽しいですね。
小澤さんにとってのサクセスとは?
- 私のサクセスは、自分の人生が終わるとき、最後のときに幸せだったなって思えたら成功です。それまではずっと目標ですね。
事業者情報
株式会社 彩葉(いろは)
事業内容 | 訪問看護ステーション |
所在地 | 富士市厚原867-1 |
電話 | 0545-32-7866 |
※ラジオエフとは、富士・富士宮地域限定で放送を行っているコミュニティFM。毎週火曜日のお昼の時間帯は、全国や地域のビジネストピック・ニュースを取り上げながら“働く”を考えるビジネス情報番組「カラー・オブ・サクセス」を放送しています。様々な成功のかたち、それぞれの“カラー・オブ・サクセス”を探す手助けとなるべく、幅広い角度から“働くこと”を掘り下げていきます。
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